不都合な真実

政治絡みのネタは基本的にあまり好きではないのですが、温暖化の件は仕事に直接的に絡んでいるので…
この映画「不都合な真実」(原題:An Inconvenient Truth)は、クリントン政権時代に副大統領をやっていたゴアが温暖化について啓蒙のための講演を行っている姿を追ったドキュメンタリーです。
現時点で研究されている科学的研究の先端と比較すると、説明のためにだいぶ簡略化したり、プレゼンテーションのためにアイキャッチングなシーンを強調したりしている部分も多いのですが、温暖化とはどういうメカニズムなのか、なぜブッシュ政権は科学者を圧迫してまで温暖化を認めようとしないのか、といったあたりがよくわかる映画です。
たまたま、南の島に帰る途中のJALの中で見た(もう一つは、「嫌われ松子の一生」。これもよかった!)のですが、なかなかよかったので紹介させてもらいました。
日本での公開は来年春だそうですが、ドキュメンタリーなのであまり話題にはならないかもしれませんね。もし興味を持ったら、見に行ってみてはいかがでしょう?
ちなみに、温暖化対策に関しては、企業レベルでもいろいろな取り組みがなされていますが、そのうちのかなりの割合は、本質を外しているような気がしています。一般の人よりも少しは先端研究に近いところにいる立場からすると、ボランティアで木を植えることなどより、温暖化とはどういったメカニズムなのか、その中でどこに手を入れれば最も効果があるか、といった研究にもっと人材や研究資金(スーパーコンピュータなどを含む)を投入することこそ、まずは企業が行うべきことなのではないか、と常々思っています。